有名歴史マンガ「キングダム」で学ぶ人材育成とプロフェッショナルコミット力

プロフェッショナルなコミット力編

失敗しても何かを得ること

桓騎(かんき)軍はどんなに下手うったとしても、ぜってぇ手ぶらじゃ帰らねぇんだよ!

キングダム(42巻)

桓騎軍の武将 雷土(らいど)が桓騎軍の強さを解説した言葉。

事業や商談など仕事とは上手くいかずに失敗の繰り返しだと思いますが、失敗した事でも単に失敗したという事実だけで終わりにせず、なぜ失敗したのか原因を分析したり、次にしっぱしないようにするためにはどのようにすべきか等、今後に活かせる教訓を得ることがプロフェッショナルに必要な要素であると言えそうです。

プロフェッショナルなコミット力編

ゴール達成のための解を探し続けること

あきらめちゃダメだ。たとえ昌平君(師匠)が”無手”と言った状況であっても、そこに道を切り開くのが飛信隊の軍師だ!

キングダム(42巻)

攻略が不可能と思われた戦いの戦略を考えている時に自分を奮い立たせるために言い聞かせた河了貂(かりょうてん)のセリフ。

たとえ色々な人が不可能、難しいと言ったビジネスやプロジェクトでもゴールを達成するための解決策を考え続けることがプロフェッショナルとしてコミットすることなのかもしれません。

コミット力に必要なもの、責任感

渕(えん)さん: そもそも私は武人じゃない。元々はただの王宮と信殿の連絡係。それがひょんなことから結成当初の飛信隊の副長になった。最初は楽しかった。信殿を補佐できることが嬉しかった。だが隊がふくれ生粋の武人の楚水殿も加入・副長となり、軍師には河了貂、両人共に代えのきかない働きをし、もう一人の副長羌瘣(きょうかい)殿にいたっては将軍の座すら狙える傑物だ。そんな中、私の役割はいよいよ小さい。大した武力もなく知力もない…副長という席につりあっていないのだ。これ以上、飛信隊が上に行くのならば私の器ではとてもじゃないがついて行けぬ…いや、飛信隊はもっともっと高みへ行くのだ。だから私はそろそろ身の程をわきまえて…、なのに河了貂と信殿は。

(中略)

河了貂(かりょうてん): 我呂(がろ)の言いたいことは分かるよ。でもこれが正しい人選だ!この渡河には”武力”も”知略”も必要ない。必要なのは”別のもの”だ。そして、それは誰よりも渕さんが強く持ち合わせているものだ。

河了貂・信: 責任感だ!たった百人から始まったこの隊の結成当初から副長を七年務めてんだ。信頼を置けるのは武力や知略にだけじゃねぇんだよ。この場を一番に任せられんのは、渕さんだ!

(中略)

飛信隊の兵士: 俺も初めは「何で渕副長?」と思ったよ…。でも、信隊長や羌瘣副長みたいな怪物じゃない渕副長だからこそ見せれる背中もある。

キングダム(42巻)

非常に難易度の高い作戦の要となる実行部隊の隊長役を飛信隊の副長 渕さんに任せることになった時のやり取りと心境。

困難な仕事やプロジェクトをやり遂げるにはスキルや経験も必要ですが、それ以上に業務に対する責任感が必要であるという教訓だと考えられます。人事評価についてもスキル面ばかりを評価するのではなく、仕事やプロジェクトに対する責任感もしっかり評価することが、そういう人材を育成していく上で重要になってくるのではないでしょうか。

他の名言・名場面から学べること

ベンチャー企業・ビジネス・新人の台頭

まったく、困ったものですねぇ。いつの時代も最強と称された武将たちは更なる強者の出現で敗れます。中華の戦いはしばらくはその男を中心に回るでしょう。しかし、それもまた次に台頭してくる武将に討ち取られて、時代の舵を渡す。果てなき男どもの命懸けの戦い。まったく、これだから乱世は面白い。

キングダム(16巻)

王騎将軍が亡くなる直前に語ったセリフ。

ビジネス界や会社の中においても、長い間安定したポジションにいると思っていても、新しいサービス・商品が出てきて市場のバランスが変わったり、物凄い新人が現れることで、その人を中心に事業が回り始めたりします。下克上のようで少し残酷な感じもしますが、そのような移り変わりがあるからこそ面白いとも言えそうです。

他の名言・名場面から学べること

経験豊富なメンバーがいる安心感

老将には老将にしか務まらぬ役目がある。才能という面なら王翦(おうせん)や倅の武(ぶ)がおる。じゃが、あの二人では函谷関は守れぬよ。”重み”が足りぬ!国門を守るとはそういうことじゃろうて。じゃから天才 昌平君(しょうへいくん)もわしら二人を函谷関に上げた。秦将一機転の利く桓騎をそえてな。

キングダム(27巻)

蒙驁(もうごう)将軍が函谷関の戦いで張唐(ちょうとう)将軍へ言ったセリフ。

会社やプロジェクトでも優秀であっても血気盛んな若手メンバーだけでは、困難な局面でぎすぎすしたり、心の拠り所がないと不安に陥って本来の力を発揮しきれないことがありますが、そういう時に経験豊富なメンバーがいるとチームが安定して結束することができたりします。もちろん優秀なメンバーがいる方が事業やプロジェクトのスピードも上がるので、その象徴として桓騎将軍の名前を挙げていると考えられます。要はチーム構成のバランスが重要ということですね。

チームを動かすリーダー

ここで敵を止めねば秦国は滅亡する。恐ろしいのは分かる。敵は屈強でこちらは老人・女子供も多い。戦えば多くの血が流れ、多くの者が命を落とすであろう。だが、そなたらの父もまたその父達も同じように血と命を散らして今の秦国を作り上げた。今の生活はその上に成り立つ。降伏すれば敗れればそれらは全て無に帰し、秦の歴史はここで途絶える。秦人の多くは虐殺され、生き残った者も土地を奪われ、列国の奴隷になり下がるであろう。そなたらの子も、また次の子も。それを止められるのはそなた達だけだ。

キングダム(31巻)

秦国が窮地に立たされる蕞(さい)の攻城戦前に民衆から兵士を募ろうとして、政(せい)が民衆に語りかけたセリフ。

リーダーやマネージャーは社員やチームメンバーの気持ちに理解を示し、リスクなどもきちんと説明しながらも目標やビジョンを達成することの大切さを共有することが重要な役割と考えられます。また、漫画の中では政の語りかけに対して、最初に奮い立ったのが小さな少年(フォロワー)でしたが、政はそれを温かく歓迎しました。そうすると他の民衆も次々に続き、ついには全員が闘志を漲らせることになります。このように会社や組織でも一番目のフォロワーを歓迎すると、仲間が増えてくるかもしれません。

まとめ

人材育成

  • 若手にも経営者やトップマネジメント層からの視点を見せてみる
  • 育成のためには修羅場をチームで乗り越えさせろ
  • 若手は身近にいるロールモデルの行動を真似るべし
  • 中途採用だけでなく社内の人材育成の仕組みづくりが必要不可欠
  • 大きい実践経験が人材を急成長させる
  • ライバル同士切磋琢磨することで成長が加速する
  • ”型”でも繰り返し訓練すれば実戦で通用する

プロフェッショナルなコミット力編

  • 失敗しても何かを得ること
  • ゴール達成のための解を探し続けること
  • コミット力に必要なもの、責任感

その他

  • ベンチャー企業・ビジネス・新人の台頭
  • 経験豊富なメンバーがいる安心感
  • チームを動かすリーダー